FXトレーダーの藤木です!
今回は「MAM」を活用したFX取引について解説します!
MAMは自分で売買を行わず、他者にFX取引を任せるという点においては、自動売買と似た運用方法です。
この記事ではそんな「MAM」について、以下の内容で解説していきます!
- FXにおけるMAM運用とは
- MAM運用の仕組み
- MAMとPAMMの違い
- FXにおけるMAM運用のメリット・デメリット
- MAMが利用できるおすすめFX会社
- 結局FX自動売買システムとMAM、どちらを使えば良いのか?
なお、高勝率かつ安定して稼げるおすすめのFX自動売買システム(EA)について知りたい方は、こちらの記事で紹介していますのでぜひ参考にしてください!
→おすすめ記事:FX自動売買の基礎知識やおすすめのシステムをご紹介!
FXにおけるMAM運用とは
ここでは、FXにおけるMAM運用とはどういった運用方法であるか説明致します。
MAMとはMulti Account Maneger(マルチアカウントマネージャー)の略称です。
MAMの仕組みを簡単に説明すると、自分の代わりに別のトレーダーへFX取引を依頼する運用方法です。
利用するMAMサービスにより、資格を持つトレーダーが取引することもあれば、自動売買システム(EA)が取引する場合もあります。
MAMは海外のFX業者でのみ可能な運用方法で、国内口座でMAM運用をすることは出来ません。
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FX自動売買を始めるならば、国内口座よりも海外口座を強くおすすめします。海外口座を使うべき理由と、海外口座を利用するときの注意点について解説致します!
MAM運用が可能なFX業者については、後ほど解説致します。
MAMを活用したFX運用の仕組み
ここでは、MAMを活用したFX運用の仕組みについて、もう少し詳しく解説致します。
MAMにおいて、FXを代わりに運用する人のことを、アカウントマネージャーと呼びます。
MAMを取り扱う海外FX業者がアカウントマネージャーを紹介しており、MAMを利用する際はMAM口座と呼ばれる口座を開設する必要があります。
MAM口座に運用資金を入れることで、アカウントマネージャーの取引を自分の口座に反映し、利益を上げることができるという仕組みです。
MAM口座は口座開設者のみ入出金が可能で、アカウントマネージャーが資金を動かすことは出来ません。
MAM運用によって利益が出た場合、利益の7割ほどを口座開設者が受け取り、残りの3割程度は、FX業者およびアカウントマネージャーに手数料として支払う形になります。
FXのMAM運用とPAMM運用の違い
FXにおいて、PAMMと呼ばれる運用サービスも存在します。
MAMとPAMMは基本的には同じような運用方法ですが、PAMMの場合は取引履歴や取引中のポジションを見ることが出来ません。
FX取引を行った後の資金の増減だけを知らせてくれる運用方法となります。
これは、トレードの手法を知られたくないと言う理由が考えられます。
どのようなタイミングでFX取引をしているのか、その過程を見たいと思う方はPAMMよりもMAMを使う方が良いでしょう。
MAM口座でFX取引を行うメリット・デメリット
ここまで解説したように、MAMは一般的なFX自動売買とは仕組みが異なります。
ここでは、MAM口座でFX取引を行うメリットとデメリットを解説致します。
MAM口座を使ったFX取引のメリット
MAM口座を使ったFX取引には、次のようなメリットがあります。
- チャートを見る必要がなく自動的にFX取引が行われる
- プロトレーダーの取引方法を見ることができる
MAM口座を使ったFX取引は、チャートを見て分析を行う必要がないため、忙しい方やFX知識があまり無い方でも簡単に運用が可能です。
そして、エントリーや決済のタイミングなど、取引履歴を確認できるので、プロトレーダーがどのような取引をして利益を上げているのかを見ることが出来ます。
また、ファンドや投資信託と違い、アカウントマネージャー(トレーダーの代わりにFXを運用する人)が口座の出入金をすることが出来ないため、資金を持ち逃げされるリスクが少ないこともメリットです。
MAM口座を使ったFX取引のデメリット
MAM口座を使ったFX取引には、次のようなデメリットがあります。
- 利益の100%を受け取れるわけではない
- 必ず勝てるというわけではない
- ポジション保有中は出金できないなどのルールがある
- FX業者自体が資金を持ち逃げするリスクもある
先ほども解説したように、MAMの取引で出た利益は100%自分が受け取れるわけではなく、3割ほどを手数料として支払わなければなりません。
また、どのFX自動売買においても言えることですが、損益は実際に取引をするアカウントマネージャーの力量に依存します。
運用を依頼するアカウントマネージャーやEAが敗北した場合は、元本が消えてしまう恐れもあることは理解しておきましょう。
そして先ほど、アカウントマネージャーはMAM口座の出入金が行えず、資金を持ち逃げされるリスクが少ないと解説しましたが、ポジション保有中は出金できないなどのルールがある場合も多く、すべて自分の管理下にあるとは言えません。
また、過去にはFX業者自体が顧客の資金を持ち逃げしたという事例もあるため、どのFX業者を選ぶかは慎重に決めなければなりません。
MAM運用をするのにおすすめのFX会社3選
ここまで、FXにおけるMAM運用の仕組みや、MAM口座を使ってFX自動売買を行うメリット・デメリットを解説しました。
ここでは、実際にMAMが使える海外FX業者の中でもおすすめの会社をご紹介します。
- GEMForex
- BIG BOSS
- Tradeview
それぞれのおすすめのポイントを説明していきます。
MAMが使えるおすすめ業者①GEMForex
GEMForexはEAや、ミラートレードを使ったFX自動売買で有名な海外業者ですが、MAM口座の開設も可能です。
しかし、ホームページからMAM口座を開くことはできません。
既にMAM口座を開いているトレーダーからの紹介リンクが必要となります。
MAMが使えるおすすめ業者②BIG BOSS
次にご紹介するMAMが使えるおすすめ業者はBIG BOSSです。
比較的知名度の低い海外業者かもしれませんが、金融ライセンスを持っている信頼性が高いFX業者です。
BIGBOSSのMAMには「KOALA」と「PEGASUS」の2種類があります。
KOALAはトレーダーが、PEGASUSは自動売買システム(EA)がFX取引を行います。
MAMが使えるおすすめ業者③Tradeview
次にご紹介するMAMが使えるおすすめ業者はTradeviewです。
Tradeviewは、スプレッドの狭さと約定力の高さを売りにしている海外FX業者です。
ケイマン諸島の金融ライセンスを保有しているため、TradeviewのMAM口座は安全性が高いと言えます。
Tradeviewの公式ページにはMAM口座開設ページへのリンクがないため、ネットなどでトレーダーを探し、招待してもらう必要があります。
結局MAMとEA(自動売買システム)どちらを使えば良いのか
ここまで解説したように、MAMを使ったFX取引は、自分で売買せず他者に取引を委ねるという点において、FX自動売買と似た運用方法になります。
では、MAMを利用するのと、EA(自動売買システム)をするのは実際どちらが良いのでしょうか?
それは当然ながら、利用するMAMサービスやEA(自動売買システム)によって異なります。
数あるアカウントマネージャー及びEAの中から、勝てるものを見極めさえすれば、多くの利益を得ることも可能です。
しかしMAMでは利益の数割をマネージャーの報酬として支払う形になります。
同じくらい優秀なものであれば、EA(自動売買システム)を自身で導入することをおすすめします。
もちろん、EAを利用する場合、経済指標発表などの際は自身でシステムを停止するなどの必要があることは理解しておきましょう。
では、優秀なFX自動売買システムをどのようにして選べば良いのか?
以下の記事では、おすすめのFX自動売買システムを厳選して紹介しています。
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FX自動売買の基礎知識やメリット・デメリット、裁量トレードとの違い、おすすめの自動売買ツールについてまとめました。
こちらの記事で紹介しているのは、過去のバックテスト結果を見ても、長期的に安心して利益を出せる自動売買システムとなっております。
ぜひ参考にして、比較してみてください。
まとめ:FXのMAM運用とは?EA(自動売買システム)とMAMどちらを使う方が良いのか解説
今回は、FXにおけるMAM運用の仕組みやメリットデメリット、MAMが使えるおすすめのFX業者を紹介しました!
最後にこの記事のまとめです!
- MAMとは自分の代わりに別のトレーダーへFX取引を依頼する運用方法
- MAM口座はアカウントマネージャーが入出金することは出来ないため、資金を持ち出されるリスクが少ない
- MAMとPAMMは基本的に運用の仕組みは似ているが、PAMMの場合は取引履歴を見ることが出来ない
- MAMの取引で出た利益のうち、3割ほどを手数料として支払わう必要がある
MAM運用するには紹介が必要など、ハードルがやや高くなります。
そのため初心者の方にはまず、一般的なFX自動売買サービスを利用するか、EAを導入することをおすすめします。
FX自動売買において、MAMを使うにしてもEAを使うにしても、重要なのは利用するFX会社やEA選びです!
慎重に見極めて、FXで効率よく利益を出していきましょう!