FXトレーダーの藤木です!
FX自動売買ツールのサイトでよく見かける「バックテスト」。
バックテストはそのFX自動売買ツールが本当に儲かるものなのか?を検証する上で非常に大切な指標になります。
今回はバックテストとは?という基本的な説明を踏まえた上で、バックテストを見る上で重要なポイント、落とし穴について解説します。
なお、以下の記事では過去のバックテスト結果から「安定して稼げる」と判断できる、おすすめのFX自動売買システム(EA)を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください!
→FX自動売買の基礎知識やおすすめのシステムをご紹介!
FX自動売買のバックテストとは
バックテストとは、「FX自動売買プログラムが過去の相場においてどれだけの成績を残したかをシミュレーションするテスト」のこと言います。
FX自動売買ルールの有効性を検証するためには欠かせないものであり、各FX業者はこのバックテスト結果を通して自社のツールの優位性を示します。
FX自動売買ツールを選ぶときは、必ずバックテスト結果を確認してください。
FX自動売買のバックテストデータで重要な項目解説
ここでは、バックテスト結果を確認する上で重要な項目について解説致します。
- 勝率
- トータルトレード
- 純益
- ペイオフレシオ
- 最大ドローダウン
- プロフィットファクター(PF)
勝率
勝率とは、全取引数に対して1回のトレードがどれくらいの確率でプラス決済になるかを表した値です。
プラスのトレード回数 ÷ 総トレード回数 × 100%
で値を求めます。
後ほど解説しますが、勝率が異常に高いツールには注意が必要です。
トータルトレード
バックテスト期間中の総取引回数を表した数字です。
この数値が高い程信頼性が高いといえます。
できれば年間200回以上が望ましいです。
純益
バックテスト期間の総利益と総損失の差額です。
純益がプラスであればバックテスト期間中、総額で買っていることになります。
ペイオフレシオ
損益比率のことです。
勝ちトレード平均利益額 ÷ 負けトレード平均損失額
で値を求めます。
この値が高いほど効率のよい投資といえます。
最大ドローダウン
バックテスト期間中、口座資金が最も増えたところから最も減ったところまでの額(最大下落額)を表します。
自動売買ツールを選ぶときは最大ドローダウンが20%以内のものを選ぶ事をおすすめします。
プロフィットファクター(PF)
自動売買システムの収益性能を評価した指標です。
総利益 ÷ 総損失 = PF
で値を求めます。
この値が1を超えていればトータルで利益を出していることが示されています。
できれば1.5以上が望ましいです。
FX自動売買のバックテストデータの落とし穴
ここでは、FX自動売買のバックテスト結果を見るときの落とし穴について解説致します。
- FX自動売買システムの勝率と最大ドローダウンに注意
- FX自動売買システムのバックテスト期間に注意する
- バックテストはあくまで過去のデータであることを理解する
FX自動売買システムの勝率と最大ドローダウンに注意
「勝率100%!」など、勝率が異常に高すぎるFX自動売買ツールには注意が必要です。
理由は損切をあまりしない可能性が大きく、含み損を長期間抱えながら運用するFX自動売買ツールである場合があります。
勝率が異常に高いFX自動売買ツールの場合、最大ドローダウンを必ずチェックしましょう。
勝率と最大ドローダウンがどちらも高い場合、1回の損失額が大きいということになるので注意です。
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FX自動売買システムのバックテスト期間に注意する
FX業者によっては、自社の自動売買ツールの優位性をアピールするために過去数か月の結果しか載せていない場合があります。
バックテスト期間は、できれば10年ほどの長期間であることが望ましいです。
理由は、短期間でのバックテストでは、過去に為替相場が大きく変動したイベント(例:リーマンショック、東日本大震災など)の結果が含まれていないことが多いからです。
金融危機の状況でも退場する事なく安定して利益を出しているFX自動売買ツールを選ぶのが良いでしょう。
バックテストはあくまで過去のデータであることを理解する
FX自動売買のバックテストはあくまでも過去データでの検証です。
現在の相場でも同じような結果を生むわけではないという事を理解しておきましょう。
FX自動売買ツールを購入する際、バックテストの結果と併せて「フォワードテスト」結果を確認することで、その自動売買ツールが未来に対してもきちんと機能するかどうかと言うことをチェックすることができます。
バックテストの結果を公開していないFX自動売買ツールには注意!
FX自動売買ツールの販売業者がバックテストの結果を開示しない場合、バックテストを行う環境が整えられていなかったり、バックテスト結果が公開できない内容であったりすることが考えられます。
「FX自動売買で大損した」という人にありがちなのが、バックテストの結果を見ずに購入した結果、実際には何の売買ロジックも組まれていない詐欺ツールだったというパターンです。
FX自動売買の詐欺被害については次の記事で紹介していますので、参考にしてください。
FX自動売買詐欺の手口と回避ポイント関連記事
FX自動売買ツールに関する詐欺被害が増えていますが、バックテストやフォワードテストのデータを確認したり、金融庁登録や金融ライセンスの有無を確認することで被害を未然に防ぐことができます。
バックテスト結果を踏まえた信頼できるおすすめのFX自動売買ツール
こちらの記事では、信頼性が高くおすすめのFX自動売買ツールを紹介しています。
中には10年間という長いバックテスト期間の中でも利益を出しているFX自動売買ツールもあるので、是非チェックしてください!
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まとめ:FX自動売買バックテストの意味とは?必ず見るべきポイントと落とし穴
今回はバックテストの基本的な説明と重要な項目、落とし穴について解説しました。
最後に、この記事のまとめです!
- バックテストとは、FX自動売買プログラムが過去の相場においてどれだけの成績を残したかをシミュレーションするテストのことである
- 勝率が異様に高いFX自動売買は最大ドローダウンも高い可能性があるので注意
- バックテストの結果と併せて「フォワードテスト」結果を確認することがおすすめ
- バックテスト結果を公開していないFX自動売買ツールは詐欺の可能性があるので注意
FX自動売買ツールを選ぶなら、バックテスト結果は必見です。
今回ご紹介した項目と落とし穴を踏まえた上で、本当に利益が出せるFX自動売買を選んでくださいね!