FX自動売買の詐欺に注意！具体的事例や見分け方は？

全てのFX自動売買ツールが詐欺というわけではない

FX自動売買の具体的詐欺手口について説明する前に、まず最初にお伝えしたいことがあります。

それは、「FX自動売買ツール＝全て詐欺」ではないということです。

FX自動売買とはその名の通り、プログラムが自動でFXの売買をしてくれるサービスのことです。

●複雑なチャート分析の知識がなくても簡単に取引ができる
●24時間自動で取引される

という点から、FX初心者や主婦、サラリーマンの利用者も年々増えています。

そんな人たちを狙って、詐欺を働こうとする業者が増えているのも事実です。

これからFX自動売買の購入を考えている人は、少なからず詐欺システムも存在しているということを認識しておくようにしましょう。

しかし、中には本当に稼げるFX自動売買システムもあります。

次の項目から詳しく解説致しますが、詐欺に遭わないためには、

●詐欺システムの見分け方を知る
●優良なFX自動売買システムを選ぶポイントを知る

ということが大切です。

FX自動売買詐欺の具体的事例

では、FX自動売買に関する詐欺とは、一体どのようなものなのでしょうか？
具体的な手口は、次のようなものがあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

詐欺の事例１：SNSで派手な宣伝をして高額な自動売買システムを売りつける

FX自動売買詐欺で非常に多いのが、SNS上で派手な宣伝をして、興味を持った人に全く利益の出ないシステムを高額で販売するという手口です。

TwitterやFacebook、インスタグラムなどで『勝率100％！』『完全放置で初月から○万円の利益！』などといった誇大広告を見たことはありませんか？

信ぴょう性のない謳い文句とともに「これだけ儲かりました〜！」と利益の画面を投稿している人もいます。

しかし投稿している人のほとんどはアフィリエイターです。

自分の投稿により自動売買システムの購入者が増えれば増えるほど儲かる仕組みになっています。

そのシステムが利益を出せる具体的な根拠が書かれていない場合、詐欺の可能性が高いので信用しないほうがいいでしょう。

なお、勝率は高ければ高いほど良いという訳ではありません。

何故ならば、損切りをあまりしない可能性が高く、1回の損失額が大きいかもしれないリスクがあるからです。

FX自動売買の勝率の落とし穴については以下の記事で開設していますので、併せてご参考ください。

FX自動売買の「勝率」関連記事

詐欺の事例２：出金拒否されて利益を引き出せなくなった

自動売買を始めるには、FX業者で口座を開設する必要があります。

ある海外FX業者の口座を利用していた人が、いざ出金しようとすると口座を凍結されており、お金が引き出せなかったという詐欺被害もあります。

一般的にFX自動売買システムを購入する際は、開発者が推奨する口座があります。

しかし中には、口座開設者を増やすことでFX業者から報酬を貰うことが目的の販売業者も存在します。

FX自動売買を始める際は、指定されているFX業者の信頼性や評判をしっかり確認しましょう。

FX自動売買詐欺ツールの見分け方

ここでは、FX自動売買を始めようとしている人へ「そのシステムが詐欺かどうか」を見抜くためのポイントを具体的にご紹介します。

バックテストのデータをチェック

詐欺被害に遭わないために、FX自動売買を選ぶときは必ずそのツールの「バックテストデータ」を確認しましょう。

バックテストとは、「作成したEA(FX自動売買ソフト、エキスパートアドバイザー)が過去の相場においてどれだけの成績を残したかをシミュレーションするテスト」のこと言います。

FX自動売買ツールの販売業者がバックテストの結果を開示しない場合、バックテストを行う環境が整えられていなかったり、バックテストの結果が公開できない内容であったりすることが考えられます。

そのような業者は詐欺の可能性が高いので、選ばないほうが良いでしょう。

バックテストの詳細については、次の記事で解説しています。

バックテストの関連記事

フォワードテストのデータをチェックする

FX自動売買ツールを購入する際はバックテストの結果と併せて、「フォワードテスト」の結果があるのかをしっかりと確認することも大切です。

フォワードテストとは、現在の相場での検証データを指し、そのシステムが過去の相場だけでなく未来に対してもきちんと機能するかどうかと言うことをチェックする為のテストになります。

バックテストはFX業者が内容を改ざんして公開しているケースもありますが、フォワードテストはリアルタイムの自動売買運用結果を確認することができるので、詐欺ツールを見分ける上で重要なポイントです。

FX自動売買詐欺に合わないための対策

FX自動売買ツールを選ぶ際、他にも事前に行った方が良い対策があるのでご紹介致します。

詐欺対策１：評判や口コミをチェックして他の利用者の声を聞く

気になる自動売買ツールを見つけたら、まずはそのツール名をインターネットで検索しましょう。

先述したとおりTwitterやFacebookなどのSNSは、詐欺目的の誇大広告が多いとともに、有益な情報も多いのが事実です。

実際にツールを利用した他のユーザーの運用結果や感想などの情報を確認する事をおすすめします。

その時に注意して見ていただきたいのが、

• 「そのシステムがなぜ稼げるのかという根拠」
• 「バックテストの期間」

などです。

ただ利益が出ているコメントや画面だけを載せている投稿は、詐欺の可能性が高いので注意です。

以下の記事では、特に人気のFX自動売買システムをピックアップし、実際に使用した一般ユーザーの口コミを良いもの悪いもの含めてまとめていますので、ぜひご参考ください。

FX自動売買の口コミ関連記事

詐欺対策２：販売業者の連絡先をチェックする

FX自動売買ツールの販売先HPに記載されている電話番号は本当につながるのか、あらかじめ確認しましょう。

つながったときに対応が不十分な販売業者は詐欺の可能性が高いので、購入するのはまずやめておいた方が良いでしょう。

気になることや不明点などを質問するなどして、信頼できる会社かどうかを自身で確かめることを推奨します。

詐欺対策３：海外のFX会社には注意

FX詐欺被害者の多くは海外業者とトラブルになっていると言われています。

指定の口座を開設させ、出金しようとすると拒否される手口が多数存在します。

国内のFX会社と違い、海外のFX会社は日本の金融庁の権限が及びません。

自動売買でトラブルが起きても手を打てないため、どうしても詐欺被害が不安な方は国内のFX業者を選んだ方がいいでしょう。

もちろん、すべての海外業者によるFX自動売買が詐欺というわけではありません。

海外業者には、国内業者にはないメリットが沢山あり自動売買初心者にも稼ぎやすい仕組みとなっています。

中には本当に儲かる自動売買システムもあるので、見極めが非常に重要です。

FX自動売買の海外口座関連記事

詐欺対策４：国内でも金融庁の登録を受けているFX自動売買を選ぶ

海外FX業者の場合、その多くは日本の金融庁の第一種金融商品取引業として登録されていない業者です。

国内のFX自動売買業者であっても金融庁の登録を受けていない場合があるので注意しましょう。

金融庁のホームページで登録を受けている業者を見ることができるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

しかし、金融庁に登録されていない業者であっても全てが詐欺ではありません。

日本の法律に関係なく独自のサービス(最大レバレッジなど)を設けて運営しているため、爆益が可能なFX自動売買ツールも多数存在しています。

詐欺対策５：金融ライセンス登録されているか確認する

海外FX業者の口座開設をする上で、詐欺被害を防ぐ対策として「金融ライセンス」の保有状況が信用性の基準の一つになります。

海外のFX業者はそれぞれの地域で許可証が必要となり、その地域ごとの事業許可証が金融ライセンスです。

しかし、ライセンスによって登録の難しさや監視・規制の厳しさは異なります。

登録料さえ払えば保有できるライセンスもある一方で、厳しい条件を満たさないと認められない金融ライセンスもあります。

それぞれの金融ライセンスの特徴を知り、どこのライセンスなら安心なのか、または詐欺ツールである可能性が高いのかということを自分自身で判断することがポイントです。

有名な海外FXのライセンスには次のようなものがあります。

上記３つは登録の難易度が高いため、詐欺被害にあうリスクは小さいという見方もできるでしょう。

FX自動売買詐欺被害に遭ってしまった場合

充分に注意したとしても、詐欺でない自動売買ツールを100%確実に見分けることは誰にとっても難しいものです。

もしも詐欺被害に遭った場合は、次の機関に相談してください。

国民生活センター

さまざまなトラブルの相談を受け付けてくれます。

直接訪問すれば、面接相談もできます。

金融サービス利用者相談室(金融庁)

詐欺業者との間に入ってトラブルを解決してもらえるわけではありません。

しかし、法律にもとづいたアドバイスをしてくれます。

適格消費者団体

詐欺業者の違法な広告に対して「差止め請求」したい場合や、同様の被害者が多く居る場合「集団訴訟」を起こすことができます。

弁護士

被害金を取り戻せる場合があります。

FX詐欺に詳しい弁護士を探すといいでしょう。

警察相談専用電話

詐欺だと判明したら被害届を出しましょう。

詐欺では無いFX自動売買ツールをご紹介

下記の記事では、詐欺ではないおすすめのFX自動売買ツールをいくつか紹介しているので参考にしてください。

おすすめのFX自動売買ツール関連記事

この中でも次の自動売買ツールは、アネロ社が開発元となるツールとなり、詐欺の可能性は全く無く、安心して利用できるFX自動売買です。

クロスシステム

クロスシステムは、次に紹介するアンビションシステムに次いで、アネロ社により開発された正式な後継機となります。

業界初となる大手証券会社BIGBOSSからも認可を受けており、詐欺FX自動売買ツールではありません。

機能面も充実しており、オリジナルロジックにより勝率が90%以上と非常に高いのも特徴的です。

クロスシステムは、過去10年間で7000万円以上の利益を自動で構築しており、現段階では最強と呼ばれているFX自動売買ツールです。

もちろん、それらを裏付ける大変優秀なバックテストデータ、収支実績も公開されており、詐欺FX自動売買では無いです。

クロスシステムの関連記事

アンビションシステム

アンビションシステムは、利益の上げ過ぎにより、証券会社から２回も制限された経緯があります。

過去、アンビションシステムは、XMとGEMFOREXによりレバレッジ制限を受け、最終的には利用禁止とされました。

これにより残念ながら現在は販売終了となっております。

なお現在、アンビションシステムのユーザーは、唯一利用許可の下りているBIGBOSSでのみ取引をしています。

稼ぎ過ぎ・勝率の高過ぎと言ったことで利用制限されるFX自動売買ツール等通常はあり得ません。

そして、これは、それほど優秀なFX自動売買ツールであり、詐欺では無いという事の裏付けにもなります。

FX自動売買詐欺のまとめ

今回はFX自動売買の詐欺被害に関する、具体的手口や見分け方、注意したいポイントなどをご紹介しました。

最後に、この記事のおさらいをします。

自動売買はFX未経験者でも簡単に設定できるというメリットがある反面、知識のないユーザーは「絶対に稼げる」などの派手な宣伝広告に違和感を感じず、購入してしまうケースもあります。

FXの自動取引を始めたいと思う方は、そのような詐欺被害から身を守り、安全で信頼ができる取引ができるよう最低限のFXの知識は身に着けておきましょう。